品川街道を歩く  歩行地図はこちら  
 東府中-調布市境-布田-中和泉-狛江-喜多見-瀬田-等々力-東玉川-洗足池-馬込-大井-品川   28.7km

  品川街道
 品川街道(品川みち)は古代から品川湊と武蔵国府の府中とを結ぶ、多摩川沿いに存在した古道で、大國魂神社のくらやみ祭」に用いる清め水を品川沖から汲む、禊祓式(みそぎはらえしき)に向かう神主たちや、奥多摩の材木を筏(いかだ)に組んで多摩川を下って、六郷・羽田方面へ運んだ筏師たちが帰路使用した道でもあった。その為品川道は「いかだ道」とも呼ばれていた。 調布、府中あたりでは初期の「甲州街道」の一部としても使われた。
 全長28km程度。ここを二日で歩きます。
 

 2021年5月9日
■府中本町駅~東府中駅
 品川街道のスタート地点は「東府中駅」だが、武蔵野線を使ったので、「府中本町駅」で下車。 信号をわたったら、すぐに●大國魂神社がある。ここは「甲州街道編」でも書いているので、詳細はカット。 旧甲州街道へ出て東へ進み,●「東府中駅」へ到着。 ●府中市が立てた「品川街道」と記された標識が立っている。大國魂神社から街道は始まっていると思うけど、一応確認できるスタート地点なので、ここから歩き始めます。 10:25

 ■東府中~府中四小前
 線路に沿って歩きはじめ、●車もあまり通らない裏道へ入ります。江戸初期の甲州街道はこのあたりではこの品川道を通っていたと云われます。右手に● 常久一里塚跡があります。 説明板 説明板では・・甲州街道の日本橋から7里の所の一里塚と説明してある。「府中第4小学校」の前に●新しい道標が立てられている。左の長方形の板に寿司屋の店名が書かれているので、寿司屋さんが私的に造ったものだろう。この向い側に古い道標があるのだが、摩滅して黒くなり、道標とは思えなくなっている。「左 五宿 右 不ちゅう」 右側面に「以奈記」とあり、多摩川の向こうの「稲城」のことと思う。なかなかしゃれている。10:42

 ■府中四小前~調布市境
 ●学校の前の歩道●「しながわみちの石標。 道路の隅切りフェンスの前に●道標を兼ねた庚申塔があり、 右側面に「嘉永六丑年四月吉日 昭和三年三月改造」。 左側面:「東 品川道 西 府中道 上車返村」とある。 この交差点を直進するのが旧道だが、すぐ先で西武多摩川線の線路により分断されている。 そこで右へ曲がって踏切を渡り、先に進むと、●白糸台3丁目 
  10:50

 ■調布市境~飛田給
 ●調布市との境目に来て、真っ直ぐ進むのは間違いで、右へ曲がる。 すぐ先、●左へ曲がると、●飛田給駅にぶつかります。調布市内では、標柱が「旧品川みち」に変わってます。 道は飛田給駅で分断されるようで、手前の踏切を渡って駅裏手へ出ます。 11:10

 ■飛田給~道生神社
 ちょうど駅舎をななめに横切っていたようで、●駅の裏手に道がななめに続き、左手の農地脇に●「旧品川道(いかだ道)」の標柱が立っているが、解説が色あせて読めません。  その先に●道生(みちおい)神社がある。 元は調布飛行場の敷地鎮座していたので、昭和18年にこの地に移転してきた。 境内で祭りの相談か、地元の人が集まっていたので、早々に退散。 映画「花束みたいな恋をした」のロケ地になったようで、ロケ地マップが貼ってあった。 11:25 

 ■道生神社~小島町3丁目
 中央高速ガードをくぐり、●太田塚交差点で市道の「品川通り」に合流。 ●鶴川街道を横切り、京王相模原線のトンネルの上を通過して、街道は●小島3丁目交差点の手前で右に入り、セブンイレブンの裏手を通ります。 11:52

 ■小島町3~布田3丁目
 ●品川通りの裏側を少し真っ直ぐ進み、この先を●枡形のように右曲がりで進んで行く。何故、このような形になるかよくわからないが、今昔マップを見ると、畑の境界が枡形の様にせり出しています。 この先、布田3丁目交差点まで、 ●品川通りの裏を弓状に通って行くようになります。 11:56

 ■布田3~椿地蔵前
 街道は布田三丁目交差点で●現在の品川通りに合流し、「多摩川住宅入口」交差点までしばらく「品川通り」を進みます。
右手に●●椿地蔵が鎮座している。享保20年(1735)の建立。 後ろの(シロハナヤブツバキ)に由来する地蔵で、樹齢700~800年で根元から5本に分かれていたが、現在は2本を残すのみ。 12:10

■椿地蔵前~中和泉5
 椿地蔵の先は「国領町」で、しばらく品川通りを東に進み、●多摩川住宅入口交差点で右ななめに曲がって行く。「クリエイトドラッグストア」の脇を進んで行き、国領町から「中和泉5丁目」に入ります。
 左手の家に●「こいのぼり」が掲げられている家があって、その前の生け垣に囲まれた空間に●山谷庚申塔があります。 説明板 二基あって、左側が、文化元年(1804)右側が宝永元年(1704)のもの。特に、●右側の庚申塔の青面金剛像は手に斧、矢、策(縄)、弓をを持つ珍しいもので、五穀豊穣を祈願したものかも知れませんという。  12:35

 ■中和泉5~伊豆美神社
 少し先、「万葉通り」の標識の立つ二股を左に曲がり、「和泉郵便局通り」という道が●左手から交差する所に、●小さな庚申塔がある。道標を兼ねていて 右側面、「右地蔵尊道」。左側面は摩滅して、良く読めないのだが、「左江戸青山道」とあるらしい。 地蔵尊とは「狛江駅」前にある「泉龍寺子安地蔵」のことで、ここは道標に従い、右側を進みます。
 その先右手に石造鳥居が見え、●伊豆美(いずみ)神社が鎮座します。参道中程の●小ぶりの鳥居が 慶安4年(1651)、「石谷定清」(由井正雪の乱の際首謀者を捕らえた町奉行)により寄進されたという由緒を持つ。 説明板 正面奥に●本殿。狛江総鎮守で、寛文元年(889)、大國魂神社の分霊を勧請し、六所宮として祀られる。 1550年頃、多摩川の洪水により社地が流されたため、現在地へ移転している。  12:55

■伊豆見神社~中和泉1丁目
 神社の東隣に●兜塚古墳がある。 南武蔵で最大規模の古墳群と推定されている、狛江古墳群の一つ。説明板 
再び街道に戻って、少し先の●二又に●馬頭観音道標(文政10年 1827)があるが、ほとんど読み取れない。 ここは左へ道を取ります。 13:10

★ 狛江駅前・竜泉寺
 中和泉1丁目で突き当たり、左へ曲がるが、その前に右に曲がって「泉龍寺」へ寄ります。先ほどの道標に出てくる「子安地蔵」がある寺です。 「狛江駅」前に●弁財天池がある。 説明板  泉龍寺境内にあったもので、狛江市和泉の地名の元になった池といわれる。 泉龍寺山門から入る。●二層式の鐘楼が特徴的。本尊は釈迦如来だけど、子安地蔵が本堂に安置され、 江戸時代から子育て地蔵の寺として知られていた。泉龍寺HP。 その後、中和泉1丁目の突き当たりの所へ戻り、そこを直進して新道の『品川通り」へ合流し、東へ進むと●駅前のビル群で分断される。 13:40

 ■狛江駅~東和泉1丁目
 ●小田急のガードをくぐり、行くと分岐の正面に●猿田彦大神塔、庚申塔、地蔵と並んでいる。猿田彦大神塔は道標を兼ねているらしいが全く読めず。  13:46

 ■東和泉1~二の橋
 「狛江三叉路」交差点に出ると「世田谷通り」なので、左へ曲がり、先に進むと●世田谷通り・一の橋。右手歩道に●石橋供養塔道標(文政6年 1823)がある。「東六郷江戸道」、「西登戸府中道」などと刻まれている。 世田谷通り南側の歩道部分には、その昔「六郷用水」が流れていて、「一の橋」、「 二の橋」と架かっていたので、地名だけが残っている。 その●二の橋交差点から右斜めに曲がって行きます。 14:05

 ■二の橋~知行院
 二の橋交差点で右斜めに入って行くと、世田谷区に入ります。すぐ先の●「中通り」との交差した所に、小祠が後ろ向きに建っていて、●庚申塔(元禄5年)、地蔵(享保4年)がある。 隣に「念仏車」というものもある。念仏車の解説では品川みちは「いかだ通」となっている。 「喜多見4丁目」を右斜めに通過して行き、●知行院の前に来ました。寺の脇を真っ直ぐ交差している道は「荒玉水道道路」で、2月に「東京水道道路、井の頭通り」で交差した道でした。 14:35

 ■知行院~大蔵6丁目
 知行院から先に進むと「多摩堤通り」に合流します。 新井橋で野川を越え、●東名高速道路を くぐります。このあたり「本線シールドトンネル工事」とかで、大規模工事中。 その先●「永安寺バス停」あたりで左折します。直進するのも「いかだ道」 のルートであったらしい。  左折した先に●「 永安寺」があります。永安寺の前の通りは先ほどの「一の橋」と同様に、六郷用水が流れていた道で、暗渠になっているが、歩道に面影らしい石垣の一部が残っています。 15:12

 ■大蔵6~岡本1丁目
 寺の横の「新坂」を上りきるとすぐに下り坂になり、「 東名高速」の下をくぐります。仙川を清水橋で渡り、正面の●「座頭ころがし」 という坂を上ります。  突き当たった地点に祠があり、●庚申塔や大黒天のような石仏が 納まっています。 右折して、「大蔵運動公園」の脇を通り、「グランド橋」で「東名高速」の上を渡ります。「東名高速」に沿ってしばらく歩き、「谷戸川」を渡り、●「岡本ガーデン」というマンションの所を右に曲がります。 このあたりカクカクと曲がる所が多いが、東名高速、市街化で旧道が消滅していると思います。 15:32

 ■岡本1~瀬田
 岡本から瀬田に入り、●フラワーランド前などを通り抜け、●突き当たり角に「お地蔵さま」の石標の立つ、小祠があって、地蔵は道標を兼ねているようです。その先で●環八通りに合流します。 15:50 ここで午後4時になり本日はここで終えて、「東急用賀駅」から半蔵門線経由で帰りました。 品川街道2へ続く

      品川街道2 用賀-品川宿