佐 野 川 往 還 2
                  (陣馬高原下-上野原)
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  八王子追分-横川町-諏訪町-西寺方町-上宿-恩方-川井野-和田峠-和田-くらご峠-奈須部-上野原 32.12km
 


2025年4月20日 画面をクリックすると拡大します
 ■陣馬高原下~陣馬山ハイキングコース入口
 JR高尾駅から陣馬高原下行きのバスで、●陣馬高原下バス停に9時15分頃到着。臨時急行バスで満員でした。お茶屋さんは時間前で開いていません。 トイレをすませ、早速、和田峠目指して出発。 すぐ右手に●五輪塔、青面金剛像、二十三夜塔等が並びます。 峠まで、上りが続くことになる。しばらく進むと、左手に●陣馬山ハイキングコースへの入口がありました。バスで一緒になった全員がそちらへ行ってしまい、直進する人間は自分だけになってしまった。 9:30

■陣馬山入口~和田峠
  和田峠まで5つのヘヤピンカーブが続くわけだけど、●最初のヘヤピンカーブの先端に来ました。上りが続くので、山女の奥方から「ゆっくり歩け」と云われているので、意識的にゆっくりにします。 ●第4のカーブ、●最終のカーブを曲がると和田峠に着きます。峠まで長い上りが続く訳だけど、あせらず、ゆっくりと来ました。しかし、このつづら折り道は昔はどう上ったのか、よくわからない。山の斜面角がきついので、まさか直登に近いとは、思えないけど・・。古道らしき道は残っていない。 10:22

 ★和田峠
 ●和田峠に到着。歩いて来たのは自分一人。茶屋があるので、お茶を購入。結構汗かいてます。陣馬高原下からここまで、3.6km1時間。奥方の弁によると、これでも早いのだそうで、普段、上りはパッパと行ってしまいます。 ●大乗妙典石経塔というのが立っています。交通の守り神として、裏街道を利用する人々を見守ってきたという。 小休止後、●峠を下ることになります。和田峠は武相の国境で、相模国に入ります。ここまで、「東京都歴史の道調査報告書 佐野川往還」の資料に従って来ることができた。 しかし、神奈川県は「調査書」を作っておらず、この先信頼できる資料が見当たらない。ようやく「NPO法人ふじの里山くらぶ」が作成された「講座のレポート」が見つかったので、それに従い、くらご峠、下岩、大越路と通過して行こうと思います。10:37

  ■和田峠~
 しばらく進むと、●やすらぎの小径という看板の立つ広場に来ます。"看板" ここを下りると、「鍋こわしの滝」という小さな滝があって、佐野川往還の旧跡だという。ただし現在は藪道で崖崩もありで道がない・・という情報もある。以前の自分なら、ためらわず突入するところ、斜道で滑落しても、回りに人がいないしで、・・あきらめてこのまま車道を進むことにしました。すぐ先が、●富士山展望地という所。山の切れ目で、正面に富士山が見える所らしいが、本日は曇って見えません。 その先、又ヘヤピンカーブが4つばかり続くのだが、下りなので楽ちん。 下りて来て、「かえで橋」を渡った正面に、まか不思議な設備がある。最初水力発電の水路管かと思ったが、プレートを見ると●「陣馬山通信専用橋 昭和48年11月 日本日本電信電話公社」という。ネットで探しても、どういうものなのかわからなかった。 11:00

    ~和田
 ヘヤピンカーブの最後、北辺のてっぺんまで来ると、●和田浄水場がある。和田の集落が近いです。 段々建物が見えてきて、どんどん進むと、左手に●陣馬山登山口があります。このあたりから上る人もいるのでしょう。 左手に"百番供養塔" 立っていたりします。 建物が混んできて●和田の集落に入ったのだろ思います。 11:20

 ★和田集落(佐野川)
 右手斜面に●茶畑が広がる。ここ和田は神奈川県に存在した「旧佐野川村」を構成する地区の一つ。佐野川村は案外広くて、和田、鎌沢、上河原、下岩、御霊、上岩の集落で形成されている。旧藤野町が合併で発足した際、消滅している。この佐野川と八王子とを結ぶ街道なので「佐野川往還」という。 お茶は和田の特産らしい。  その先、左手に●「和田の里体験センター 村の家」という施設があります。無料休憩所だったりするのが、祭りの準備らしく、人が多く出入りしているので、入るのは遠慮しました。 その先、左手の目の上に●石仏、二十三夜塔などが立っています。 11:27

 左手に、又●陣馬山登山口があります。 右手高台に八坂神社があり、"御神輿"が置いてあって 、祭り太鼓の練習中でした。 神社の先は藤野からのバスの終点「和田バス停」がある。バス停が休憩所になっていて、トイレなどがあり便利です。●バス停を過ぎて振り返って撮りました。バス停は右手の建物。 鯉のぼりが舞ってます。 佐野川は特に「日本の里100選」に指定されていて、・・・養蚕や炭焼きで生計を立てた家が多くありました。かつての面影を残す古民家や土蔵もあり、歩くだけでも昔のようすが目に浮かびます・・・などと宣伝されている。 "案内板"。 地区の外れ、●鎌沢三差路を右へ入り、くらご峠に向かいます。 11:46

 ■鎌沢三差路~
 ●鎌沢三差路からは急な下り。旧道は右の工務店の倉庫の中を通過しているという。左手の石垣の中腹に"道標" があって、「左 あんげ 右こぼとけ」とある。石垣を右に上って行く道もあって「小仏」へ通じていたらしい。 ゆるく上って行くと●二股に出る。右は「円通寺」に至る車道。 旧道は左へ曲がる。 右手に"石仏が数体" あります。 その先石段があって、上がって行くと●円通寺があります。臨済宗建長寺派の寺だが、山寺の割にはきれいで新しい。 12:00

  竹林の中をゆるく行くと、●二股に出た。ここに「東川寺跡」の案内柱が立っている。ここにも山寺があったのでしょう。ここは右手の坂を上ります。 その先、左手、視界が開け、●パノラマで撮ってみました。方角は南だけど、山名などよくわかりません。
12:15

    ~くらご峠
 更に進むと又●二股に出た。このへん迷うところだけど、大体右手に進めば間違いありません。 すると●くらご峠頂上らしい、切り通しに来ました。 頂上右手に●「春なれや名もなき山の朝霞」という芭蕉の句碑があり、隣に、弟子の各務支考の「牛呵る声に鴫立つ夕べかな」という句碑が並びます。このあたり、昔は尋常小学校があったということだが、平地でもなく、本当に思えないけど。 12:30

 ■くらご峠~下岩
 くらご峠からの下りは一本道で、北側へ向かって大きくヘヤピン状に曲がる道を下ってくると、●下岩集落に出てきます。更に下ると、右手に●「Yショップ」があり、正面は県道522号。その先、境川が流れ、向側は山梨県、奈須部という地区。 昔の下岩地区は宿場の様な所で、役場、もち屋、上下宿、とうふ屋などが並んでいたそうです。 往還はここを直進し、境川を渡っていたらしいが、現在は消滅している。 県道を左に曲がり、ちょっとの先を右に折れて、●奈須部地区に入り、大越路に向かいます。奈須部の旧道はわからなくなっているので、現在の道を道なりに進むしかありません。12:42 

 ■下岩~
 道なりに行くと、左手の民家門前に●大岩を彫り込んだ様な不動明王が鎮座。 そのまま下りると、●広めの道を右に曲がります。左折して、そのまま進み、グリーンヒルトンネルから上野原へ行った人の例もありました。 右に曲がって、北上。 左手高台に●「老健施設、みのりの里」があり、旧道はここを突っ切って大越路へ出たショートカット道があったという。 13:00 

    ~大越路
 施設の先で、●三差路になり、大越路へは右に折り返します。正面に馬頭観音像があったらしいけど、見当たりません。 曲がって左側の●「みのりの里」から眺めると、正面に先ほどの「Yショップ」が見え、旧道は真っ直ぐ上ってくるのがわかります。 その先、少し急な坂を登り切ると、●大越路峠といわれる頂上に来ました。。 13:21

 ■大越路
 ここから下り坂で、いくつかのカーブを曲がり、下りきると●上野原中学前に出ます。 学校の前に「八重山駐車場」があり、●八重山ハイキングコースへの入口にもなっています。入口脇に"庚申塔" が立っていて、「右八王子。左山道」と刻まれ、右方向の大越路に行く道が八王子につながり、すなわち「佐野川往還」であるということがわかります。 中学の前の●市道を下って行きます。 13:53

   ~上野原宿
 県道33号へ出て、「羽佐間信号」から●一本裏手の細道へ入り、上野原市立病院の前を通り、●本町3丁目バス停先に出て、●甲州上野原宿に合流すると、佐野川往還のゴールとなりました。 14:16終了  この先、1.5km位あったけど「上野原駅」から帰宅しました。

    1八王子追分~陣馬高原下