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伊勢本街道を歩く 2 (山粕東口~伊勢奥津駅) |
歩行地図はこちら 地図 |
山粕東口バス停-鞍取峠-桃俣-土屋原-御杖小学校-菅野-佐田峠-岩坂峠-石名原-興津駅 18.7km |
伊勢本街道 伊勢本街道は、榛原で初瀬(青越え)街道と分岐し、高井、山粕、興津、多気、田丸を通って伊勢市の筋向橋で伊勢参宮街道と合流し,内宮へ向う街道です。 関西方面から伊勢への最短距離なので、厳しい峠越えがあるものの、大いに利用されたが、峠小江の少ない初瀬街道を利用する参拝者が増加し、この本街道は次第に廃れていくようになっていった。距離は榛原から筋向橋まで84km程度、内宮までは90km程度。筋向橋から内宮までは歩き終っているので、ここでは榛原から筋向橋まで歩きます。 今回はその2回目で 山粕東口~伊勢奥津駅までを扱います。 |
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■鞍取峠~桃俣 頂上から当然に●下り坂になるわけだが、下りが約800m続く。最初はいささか急坂だが、段々なだらかになってきて、楽々OKな感じ。左手に●宝永8年の浄空欣了法師塔というのが立っている。 下り終ると「桃俣」。●左手に休憩所が見え、その奥に●白鬚稲荷神社がある。 |
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■堂前~御杖小学校 笹及を過ぎて、」しばらく国道を進むと、左手に●桜峠の入口がある。かって峠に大きな桜の樹があったことにちなむ峠名である。左折して入って行くと、牧舎があって、牛さんの良い香りがしてくる。●峠道はゆるやかで、峠の名前が恥ずかしいくらい。峠を過ぎると視界が開けて、UFOみたいな建物が目に飛込んできた。●御杖小学校である。画一的な四角の建物ではなく,特色があってすばらしい。 |
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■佐田峠~敷津 佐田峠を下りると道は●二股に分岐している。正面に姿の美しい、大洞山が見えている。分岐点には道標があり、「伊勢本街道 右旧ちか 左新道」と刻む。左へ行く道は国道の敷津バス停、道の駅の「伊勢本街道御杖」へ行くことができる。ここは当然に右を行くことになる。 進んで行くと●敷津の集落に出る。敷津は奈良県東端の集落で、中世には色津、色豆、式津などと書かれ、近世では中子垣内、集落の中央に三本松があったので、三本松村とかいわれた。 敷津には昔、狐や狸が出没して人を騙したなどという伝説が残っていて、今でも「敷津の七不思議」という民俗的遺跡があちこちある。 1 子もうけ石 ●2 月見岩・・・倭姫命が伊勢へ向かう時、この岩の上から仲秋の名月を観賞されたと伝えられている。 3 夫婦岩 4 倭姫の手洗井戸 5 弘法大師の井戸 ●6 金壺石・・・旧道から少し離れた左手。この石の上で毎年正月元旦の朝、金鶏が鳴くという。 7 姫石明神 |
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■敷津~岩坂峠 敷津の集落の終りは円山公園になっていて、こんもりとした丘になっている。旧道は公園の駐車場の脇から、●岩坂峠の入口に入って行く。公園の丘の頂上にどういう意味なのか、行者像が立っている。 岩坂峠へ入って行く。峠といってもここは下り坂だけですんでしまう。岩坂の名前通りの岩だらけの道で、かえって下り坂の方が疲れそうな感じ。踏外して、捻挫しないように注意しないといけない。 下ってすぐ左手に「七不思議」の7番目。●姫宮明神の鳥居があった。倭姫命が婦人病の全快を祈願されてから姫石と呼ばれるようになったという。●岩坂峠を下りていく。 |
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■岩坂峠~三重県境 下りの途中に●大日如来供養塔が立つ。石製の屋根が付いて、地元では「大日さん」と呼び、牛の守護神として信仰されたという。さらに下ると、六部経塚と称するものもある。 ここを下ると●国道が見えてきて、三重県の杉平の集落に出る。国道の脇に●休憩所があって、三重県側の本街道の案内板が立っていた。 |
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■石名原~瀬之原 しばらく進んで行くと、右手に「払戸の常夜燈」がある。払戸の先で街道は●右手に入って行く。10分ほど歩いた右側に●文化2年(案内板では)の中垣内の常夜燈がある。この地区で一番大きい常夜燈で、毎晩点灯されているという。 常夜燈の先に道標があり、旧道は●左へ入るようにとの案内板がある。案内に従い、左折して坂を下る。 |