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高野街道不動坂口道を歩く 2 (橋本~金剛峯寺まで) |
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橋本-学文路-刈萱堂-繁野-可根-千石橋-作水-黒岩-神谷-極楽橋-不動坂-女人堂-金剛峯寺正門 16.3(全体35.2) km |
東高野街道 | 西高野街道 | |
高野不動坂口道 1 橋本まで | 高野不動坂口道 2 金剛峯寺まで | 高野不動坂口道 3 奥の院まで |
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■学文路~刈萱堂 川沿いの道に入ると郵便局前に●興山寺領、御国領境界石が立っている。高野山領と紀州藩領の境界を示す、境界石だが、元はこの位置ではなく、移転されている。 国道を渡る手前に●道標が一つ立っている。「右 慈尊院みち 一里 左 高野みち 女人堂 三里」と彫られている。 国道を渡って●高野線の踏切を越えて、坂道が続いている所が登山口であろうと思われる。 |
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坂道を上がって行って、右手に●「石動丸物語玉屋宿跡」がある。この先の刈萱堂に伝わる「石堂丸物語」で、当時高野山が女人禁制だったため、石堂丸が高野山で父を捜している間、お母さんが学文路の旅籠、玉屋で逗留したと伝わるのが、ここである。勿論建物は無くなっている。石堂丸のお話は高野山霊宝館のHPに載っている。 学文路は参詣道の入口にあたり、当地で泊る客も多く、玉屋などの大きな旅籠もあり賑わった所。又舟で紀ノ川により運ばれて来た、石材を陸揚して、山頂へ輸送した拠点でもあった。弘法大師や高野山に関係ある伝説なども多く伝わっている。中でも有名なのが「苅萱道心・石童丸物語」であって、物語の伝わる●「仁徳寺・刈萱堂」は坂を上がったところを左へ入って行った所にある。堂内に●石童丸坐像、苅萱道心坐像、千里ノ前坐像、玉屋主人像が安置されています。 尚 高野山境内に石童丸が修行をしていた、同じ名前の「苅萱堂」がある。 10:30 石童丸物語・・・・・(高野山霊宝館よもやま記より) |
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トンネルを過ぎて、細い道を上がって行く。。右手に●大師の硯水というのがある。弘法大師が硯の水を求めたところ、遠くまで汲みに行ったので、その不便を察し、ここに杖を刺したところ清水が湧出したという。 この先は下り坂で、●広い分岐点は左へ進み、集落が少しある細い坂を下って行く、途中の右手に●第四の地蔵があった。 |
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■可根~千石橋 ●河根の町並。 河根は高野街道の宿場町だった所で、室町時代にはすでに開けていた。本陣、旅籠、茶店などが建並び、何十挺という山駕籠が客待ちをしていたという。右手には●元本陣の中屋旅館。門を修理中だった。 集落を真っ直ぐ進むと、丹生川に架かる赤い欄干の●千石橋があり、その手前に「二里石」が建っています。 11:40 |
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■千石橋~作水 ●千石橋から見る丹生川の清流。あまり台風の痕跡は残っていなかった。橋を渡ると「高野町」。ここから先は三大急坂の一つの●作水坂」にかかります。さすがにかなりの急坂で、昔、尻を押してもらって坂を上がったというほど。 上がりきった左手に●第五の地蔵が祀られている。 11:55 |
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■黒岩~神谷 仇討の場所より500m位の所に●仇を討たれた7名の墓がある。 墓を過ぎると、「神谷」の集落が建ち始めて、右手の●「一里石」と他の道標石がまとめられて置かれている。 左から2本目が「一里石」である。 12:00 |
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右下に●南海高野線が通っているのが見える。●新極楽橋の手前を左に入ります。●「極楽橋駅」が見える。 極楽橋まで南海線が開通したのが昭和4年2月のことで、極楽橋から高野山までのケーブルカーが開通したのが昭和5年6月のこと。ケーブルカーの開通により、沿道の宿場は寂れることになってしまったわけである。 14:00 |
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■女人堂~金剛峯寺 女人堂がゴールで、ここで帰っても良いのだけど、せっかくなので金剛峯寺まで行こうと思った。●不動口入口から境内に入って行った。まず右手に見えるのが●金輪塔。二間半四面の多宝塔。11世紀頃の明算検校という人の創建だが、天保5年(1834)の再建になる。 次に左手に●浪切不動尊本堂。空海が唐から帰国の際、荒波を鎮めたという浪切不動明王を祀る。 15:20 |
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最後に金剛峯寺に参拝した。●正門と●本堂。今日は外観を見るだけで終りにして、次回ゆっくり拝観することにして、帰ることとした。千手院橋バス停から高野山口駅へ戻り南海線で帰宅した。次回は高野山大門から奥の院へ向います。15:40 |
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