■仲町~本町1丁目
次に向かったのは酒造の裏手にある大道寺。・・・江戸時代は同じ浄土宗の善導寺の寺務を行う役寺で、明治時代に善導寺より独立しました。境内には、国学者で元館林藩主だった●生田萬(いくたよろず)の父祖の墓や田山花袋の算術の師であった戸泉鋼作(といずみこうさく)の墓などがあります。
大道寺の東隣には●青梅天満宮・・・・時の左大臣藤原時平の陰謀によって、菅原道真は大宰府に左遷させられたが、その際道真は「東風吹かば匂ひをこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」と詠い、4つの梅の実を枝に刺し投げたところ、日本各地に散らばり根付いたそうです。その4箇所とは花久里梅(島根県)、飛梅(福岡県)、四季梅(香川県)、及びここ青梅(群馬県)で、それぞれに天満宮の分霊を勧請し菅原道真を祀っている。
県道2号を渡り、東へ向かう。左手に●外池商店がある。屋号は和泉屋(いずみや)といい、江戸時代中期、近江の国から移り込み、造り酒屋を営んでいましたが、明治33年には味噌、醤油の製造業に変わり、現在は酒の小売業を行っています。現在の店舗は、昭和4年に建てられたもの。 外池商店の所を南へ細い路地を行く。ここは肴町と呼ばれている。左手の特徴ある建物は●旧二業見番組合事務所である。 二業とは芸者さんの置屋と料亭のことで、見番はそれらの取次ぎや料金の精算、取り締まりをしたところ。現在は本町二丁目東区民会館となっている。 11:20 |