結城街道を歩く2 
     
(赤塚駅-笠間駅) 
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 赤塚駅-大塚池-水戸IC-大足宿-三軒屋-和尚塚-上市原才木-笠間神社-笠間駅    17.25km
 


 2022年2月27日 * 写真をクリックすると拡大します
■赤塚駅~大塚東
 前回、12月5日から3ヶ月ほど経ったけど、暖かくなってきたので、街道歩きを再開。 ●常磐線赤塚駅9時30分頃到着。駅前から歩きはじめます。 ●国道50号へ出ました。 左手の●水戸市役所赤塚支所は「旧赤塚村役場跡」であり、●「赤塚村記念碑」が立ってます。建立が昭和33年3月31日で、翌日が「水戸市」編入の日だそうです。  9:48

 ■大塚東~大塚池
 すぐ右手に●大塚池が広がります。”水鳥たちが集う水と緑の茨城観光百選にも選ばれた公園” という「触れ込み」で、確かに白鳥がチラチラと浮かんでいますね。 すぐ左手の池のほとりに●稲荷大明神、その先の池の西縁の、湖水へ突き出した所に●白山弁財天が鎮座します。「茨城100景」の一つ  10:00

 ■大塚池~常磐道高架下
 「大塚池の端バス停」の所で、国道50号バイバスをくぐり、●歩道橋の脇を左斜めに入り込みます。 三叉路の左手に、●地蔵や馬頭観音など石仏が集まっています。「水戸市民俗文化財」の標柱が立っているが、「民俗文化財」という用語はあまり聞いたことがありません。 すぐ先の二股を右に取って行くと、左手に「出羽三山供養塔・馬魂碑」が並んでいたりして、●常磐道のがードをくぐります。 くぐると正面は●「旅の駅、ひたちの里」というドライブインで、休憩に最適です。  10:26 

 ■常磐道高架下~水戸IC西
 ドライブインから先は、●中古屋さんの脇を左斜に入り、●豪農屋敷の前を通過し、●水戸インターの下を2度くぐって、最後に●歩道橋の手前をくぐります。このあたりはICの為、ごちゃごちゃになっている。  10:50

 ■水戸IC西~大足宿入口
 水戸ICの脇の歩道橋を渡ると、●中根寺があります。境内の真ん中に大イチョウ、左側の朱色のお堂は摩利支天尊を祀る。新田宮流という抜刀術の開祖の「和田平助」が護持仏としていたものと伝わる。 中根寺hp  
 中根寺の所から、一度●国道から左手に入っていき、ここはすぐ国道に合流するので、●国道を渡ります。旧道は国道で分断されている。 国道はさすがに車が多く、真っ直ぐ渡れないので、脇の信号を渡り、「そば店」の脇に出ます。 その前を●直角に左折して民家の裏を通ると、「大足宿(おおだら)」に入ります。  11:08

 ★大足宿(おおだら)
 ●大足宿の町並です。大足は「おおだら」と読むが、難読地名の一つでしょう。由来は解りかねるけど「ダイダラボッチ」の伝説が各地に残るので、それと一緒かもしれない。 中央付近の●旧家らしい屋敷は郵便局を兼ねていて、名主クラスかもしれません。
 右手に●地蔵尊が祀られています。 宿はずれかわからないが、●突き当たってしまい、右折して国道に出ます。 11:20

 ■大足~三軒屋
 桜橋を渡り、●妻里小学校脇を通過、県道52を越え、「内原駅前」交差点へ来ると、左角に●八坂神社が鎮座。 すぐ先右手に●大きな長屋門を備えた屋敷が1軒。かなりの豪農の感じ。 ●国道50号「3軒屋」交差点を右折します。12:01

 ■三軒屋~和尚塚・旧道
 ●国道をゆるく上がって行きます。 やがて左手に●桜の宮ゴルフ倶楽部」の入口が見えてきます。入りにくい感じがしますが、入口を入るのが旧道なので、少し遠慮しつつ曲がりました。 このあたりの地名は「和尚塚」といい、「笠間歴史探訪」によると・・・近くの山に時宗の寺があり、本山の高僧が諸国遊行の折、寺に立ち寄り病気になって死去した。遺言により朝日の峯に埋葬し塚を築いた。これが和尚塚である・・・という。 また 明治33年、近衛師団の機動演習が茨城県を中心に行われ、明治天皇が視察のため笠間町に行幸し、「明治天皇駐蹕之地碑」が建っているらしいが、見逃しました。 旧道はクラブの縁を通っており、ここから先は、緩やかな●山間道となって、車の騒音も聞こえず、気持ちの良い街道らしい道でありました。(・・長くは続かない・・)。やがて●国道に合流していきます。 12:28

 ■和尚塚~上市原
    合流した先では、国道を行ったり●脇道に入ったりしながら、「上市原」交差点へ来ます。 右手奥に如意輪寺と三嶋神社があるので向かいます。●如意輪寺山門と●本堂。 如意輪寺は歴史が古く、推古3年(595)、豪族伊知波良氏が、嵐によって打ち上げられた木の中に納めてあった仏を御堂を建て奉安し、天武9年(680)に天武の勅願寺となったと伝わる、関東三十三観音の第三十二番札所。また、境内では、四季折々の花や珍しい昆虫を見ることができるということで「花の寺」とよばれているそうだ。 季節的に花の時期ではなかった。 隣に集落の鎮守として●三嶋神社があります。 12:57

 ■上市原~県道50号ガード
 国道に戻って、その先を右斜に脇道へ入ります。 右手に●立派な長屋門の屋敷が建つ。 右手に進んでいる、●県道61の交差点、手前を左に入り、車道を渡り、ゆるく上がっていくと●林間道になりました。 が 雰囲気は良いのだけど、いわゆる、何とかホテル街に入り込んでしまいました。 左手の廃屋ホテルの先で、●国道50号のガードをくぐります。 13:40

 ■県道50号ガード~才木
 ガードをくぐった先、右手高台にあるのが●大渕天神社 。  創建は鎌倉時代後期の承久年間(1219~1221)笠間家の祖となった塩谷(笠間)時朝により勧請されたのが始まりと伝わる。 ● 本殿は明治15年に再建されたもので、銅板葺き、向拝や外壁、脇障子などに精緻な彫刻が施され、笠間市指定文化財。 その先民家の左手に●北向地蔵 。左右に二十三夜塔。 国道50号に合流する手前に●巨大な花瓶状陶器が鎮座している。さすがに陶器の町「笠間」らしい風景。  14:00

 ■才木~三所神社
 本来は●国道を斜めに横断して行くようだが、車が多く危険なので、「才木」信号を渡ります。 左手に「日蓮宗 長耀山 真浄寺」があって、境内高台にある●七面堂は旧笠間城本丸の八幡台にあった八幡台櫓を、明治13年に払い下げられて、現在地に移築されたもの・・という変わった由来がある。 ずっと南に真っ直ぐ進み、左手奥にあるのが●三所神社。 笠間城主に崇敬され、笠間の総鎮守。 "案内板 "  ●拝殿と本殿。本殿中央に大国主大神、左に事代主大神、右に三穂津姫大神、建御名方大神、火之迦具土大神を祀るといい、千木が3本乗っている面白い形。 14:27

 ■三所神社~
 その南側に●月崇寺。一応外観だけ。 またその南側に●八坂神社。 宮司が三所神社と一緒で両方を管理しているようです。本殿は覆屋に覆われて、見えません。 右手に●武藤酒類醸造がある。創業は文政2年(1819)「東海」という、酒を作る。
 14:47  

         ~日動美術館
 左へ折れていくと、 右手は、なんと●大石邸跡とあって、 赤穂浪士・大石内蔵助の曽祖父と祖父の屋敷跡であり。●内蔵助の銅像が立っている。 "案内板 " 。 "大石家と笠間市の案内板 "。 笠間が「忠臣蔵」と接点があったとは意外。大石家の主君、浅野氏は、元和8年(1622)に笠間5万3千5百石の藩主になり、正保2年(1645)に赤穂へ国替えとなったという。 左隣に●日動美術館が建つ。 この先の「佐白山麓公園」は 笠間城跡であるけども、疲れてきたので行かなかった。 右に曲がると「笠間神社門前通り」で左手にあるのが、●「かさま歴史交流館井筒屋」といって、明治中期建築の、木造3階建の「旧井筒屋旅館」を、建築当時の雰囲気を残しつつリノベーションを施し、歴史交流館として開館したもの。歴史展示コーナーや観光案内をしている。 14:56

 ■門前通・笠間神社
 ●笠間神社門前通りに入ります。 笠間稲荷神社の創建は、孝徳天皇の白雉2年(651)、桃の大木の下に祠を建立したのが始まりとされ、「胡桃下稲荷の別称」があります。日本三大稲荷の一つとされ、参拝者が年間300万人と云われる。 東側から入る、小さな門が●総門で、文化10年(1814)の創健。 南側から入る巨大な門が●楼門。昭和36年竣工だから新しい。●拝殿は昭和35年竣工。 本殿は見られなかったが、国の重要文化財です。 15:10

 ■笠間神社門前通り
 笠間稲荷神社の大鳥居前の東西を貫く道が門前町を形成し、旅館、土産物店、食堂などで賑わっています。また結城街道の「笠間宿」としても賑わいました。 ●元祖胡桃饅頭の看板が架かる「吉田屋」●酒造の「笹目宗兵衛商店」等など。
 神社の西縁に●大きな常夜燈と神社の社標が立って、門前通りを出ます。 今日は「稲田駅」まで行こうかと思ったが、「水戸線の」本数が少ないこともあり、止めにして、●笠間駅から帰宅しました。  15:45

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