中 山 道
 






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 15 安中宿から松井田宿へ 歩行地図  
 安中宿-旧碓氷郡役所-大名小路-原市-郷原-18号線-(下町)-松井田駅  11.5(10.3) km

15安中宿
 ここの地は元々「野後」(のじり)と呼ばれ、東山道にあって栄えてはいた。安中と呼ばれるのは戦国時代、越後の安中氏が築城してからのことであった。江戸時代は板倉佐渡の守、三万石の城下町であったが、幕末まで「飯盛女」を置かず宿場としては発展しなかった。しかし女性や子供連れには人気があった。
本陣1 脇本陣2 旅籠17

2007年9月16日の続き。2時前に入り口を通過する。
■下野尻~伝馬町
●宿の旧家
  宿内に入ると、国道から外れているが交通量は結構ある。そんな中でも宿場らしい旧家が目に入る
●本陣跡  
  安中郵便局の脇に碑が立っており、須藤本陣と呼ばれていた。宿場の痕跡はここだけ       13:55

●旧碓氷郡役所
  伝馬町信号交差点を右折し坂道を上る。坂の突当りに、明治44年に再建された旧碓氷郡役所で、ほとんどが当時のまま保存されているという。郡役所の前の通りは大名小路という。説明板
●大名小路
 東京有楽町にも同名の通りがあるけど、ここも大名小路という。しかしここは大名が通る道ではなく、安中藩士の住居が並んでいた所という。

●旧安中藩郡奉行役宅  
 郡奉行とは安中藩の民政を司る役職で、3人の奉行と4人の代官がいて、民政全般を担当した。曲がり屋形式で茅葺き、武者窓砂ずりの壁など地方武家屋敷の姿をとどめている。
●武家長屋
 かつて安中城内には家臣の屋敷が建ち並び、その一部は長屋で、そのうちの4軒長屋を復元したもの。  14:10

■伝馬町~市役所
●宿内の町並み

 旧道へ戻ってくる。国道から外れているので落ち着いてはいる、表通は普通の町並みだが、宿場らしい旧家はいくらか残っている。伝馬町がその中心だった。
●便覧舎跡碑  
 安中の醤油醸造の有田屋3代目当主湯浅治郎が明治5年、日本最初の私立図書館、便覧社を創設した。(明治20年焼失)その跡地。建物は有田屋の倉庫かなにかではないかな 。
14:20

■市役所~杉並木
●新島譲旧宅入り口碑と道祖神?

  同志社大学の創始者の新島襄は江戸神田一ツ橋の安中藩邸で生まれた。安中宿では煩雑に名前が出てくる。旧宅は両親が住んでいた所。先を急ぐので寄ることはしなかった。碑の右となりの石碑は全く摩滅してなんだかよくわからない石碑。形から道祖神かなにかでしょう。
●天然記念物安中原市杉並木碑
 ここから先は一時は日光杉並木に負けない見事な杉並木と賞されていた原市杉並木であるが、しかし・・・・

●杉並木の代わりの花壇
 ・・・国道18号線までは、杉並木など一本もなく、花壇が設置されているだけ。
●原市の杉並木  
  18号線を横切ってその先は、少しばかりの並木が残っている。天保年間には700本くらいあったという。現在の杉もそう古いものではなく、近年の植樹のものだろう。  
14:45

■杉並木~郷原
●明治天皇小休止跡・高札場跡

 原市3丁目先左手、当時ここに茶屋本陣があり、明治天皇も立ち寄ったという。高札場の跡でもあった。
●八本木旧立場茶屋跡
 本陣跡の先は緩い坂で、中学校を過ぎると左手は、「御休所 山田屋卯兵衛」(細見)とある場所で、現在も山田家の表札が。白壁と連子格子が美しい。

●日本三大地蔵菩薩  15:15
 道の反対側に、八本木延命地蔵菩薩像尊がある。総高1.15m、金箔の像は室町時代初期の作品で、日本三地蔵(新発田、壬生、八本木)の一つといわれている。100年に一度の秘仏ということだそうで、撮影禁止でもなさそうなので、中をのぞかせていただき、感度最高にして撮り、かつレタッチしてみた。江戸時代は必ず旅人は下馬したというから、ついでに茶屋で一休みというところか

■郷原~国道18号合流地点
●日枝神社

 街道は郷原という所に入り、右手に日枝神社、隣は自性寺がある。日枝神社は神楽殿を潜って参詣する様式が珍しい。
●妙義山道の常夜燈  
 旧道と国道18号線の交わる所に立っている。文化5年(1808)郷原村の妙義山講が建立したもの。塔身正面に「白雲山」、東面に「文化五年戌辰四月七日」、西面に「当所講中」とあり、台座には「是より妙義道」とあり、妙義神社への参詣者への道しるべであったことが判る。その脇に、道祖神や、山中貞輔の歌碑がある。  16:00

■国道18号~松井田駅
●18号からの分かれ目

 国道18号線を分れる手前に郷原区長役場跡を示す札がある(但しほとんどすり減って読めない。かろうじて役場の字が薄く)そこを下ると石碑群があるが、人の墓地のようなので撮影は遠慮した。
●琵琶窪  
 ここの道は明治天皇道といって、天皇行幸のときに開通した道。本来の旧道はもっと手前を左に入る道で逢坂の道といっていたが、崩れて通れないそうだ。このあたり全然人の気配のない少々ぶっそうな道であった。すぐ県道33号線に合流して松井田宿へ向かう。  16:10

●信越線碓氷鉄橋
  下町交差点を左折してまっすぐ、電車の時間が気になるので駅に向かった。途中信越線の碓氷川に掛かる鉄橋が見えた。以前は軽井沢に行くのによく乗ったが、今は新幹線が開通してローカル線になってしまった。
●松井田駅 16:30
 次回は下町交差点に戻り、松井田宿を始める。この駅はスイカが使えず、ちょっとあせった。

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