32本山宿から贄川宿へ 歩行地図
 本山宿−仲町−上町−日出塩−桜沢−片平−若神子−贄川駅−関所橋   7.6 km
32本山宿
 この宿も中山道が塩尻峠越えに変更となったとき、洗馬と同様に新設された宿であるが、木曽谷の出入口にあたり、政治上、軍事上重要な地域であった。ここは信州そばの発祥地といわれる所でもある。名物のそばを売る店が並び、繁盛していたといわれる。しかし鉄道の駅をこの先の「日出塩」に奪われ、衰退をきたしたが、宿の保存に熱心で、国道を宿の東側に移したことで車が減り、宿場らしい落ちついた風情がよく残されている。
本陣1 脇本陣1 旅籠34

2009年6月7日 洗馬宿からの続き
■国道本山分岐〜本山仲町
 国道から分れて、本山に入ってくると、●「本山宿」の標柱が迎えてくれる。その先の左手に沢山の石碑もある。  宿の入口は少し先の●「本山そばの里」という施設の辺りからであった。そばを食べるには少し早く、開店前であった。隣に「そば打名人館」という建物があって、そば打の体験をさせてくれるそうです。職人さんがそばを打っている姿が見られた。 9:20 

 宿へ入ると左手に●古い旅籠風の民家が現れ、これから入る宿の雰囲気を感じさせてくれる。
 宿内は左側へ少し湾曲しており、進んで行くと右手に旅籠の形をそのまま残す●「川口屋」がある。出桁造りで、2階の連子格子が見事。ここも昔の屋号が下げてあって好ましい。  9:25

■本山仲町〜上町
●本山宿の町並
 宿内の道は比較的広く、建物の並び方が斜交(はすかい)屋敷というらしく、家が道と、斜めにのこぎり状に並んでいる。坂本宿でも見られたけど、角度がここの方が大きい。兵士が隠れるのに都合がいいとか、「大名行列が通る時に隠れられるので都合がいいとかの説がある。
 川口屋の向かいの路地の奥に●本陣小林家跡がある。雀オドリが乗っている立派な家で、前には、「明治天皇行在所跡」の碑が建つ。  9:30

 本陣の先、左手公民館の前に、●「中山道」「本山宿」の碑が建っている。ここは、脇本陣花村家跡で、花村家は宿駅廃止後他へ転出し、建物は公民館建設のため壊された。宿の保存に熱心なのに惜しかった。
 宿を出るとそのまま●国道に合流。左奥に「本山神社」があるが少し遠かった。この先しばらくは国道とJR中央西線の間を歩くことになる。しばらく歩いて、旧道は右の細い道に入り、「第2中仙道踏切」を渡っていく。前方にこのあたりではめずらしい工場が見える。  9:40

■上町〜日出塩
 「シンセイ」という工場裏に●「青木の碑」という案内板があり、工場に沿って行くと木が一本立っていて、案内柱が立っている。・・・ここにはある貴人の墓があり、その上に数百年を経た檜の大樹があり、江戸時代は世に知れていた。「洗馬節」に「洗馬の肱松日出塩の青木お江戸屏風の絵にござる」と唄われた。・・・・とある。
 しばらく進むと、「日出塩」の集落に入って行く。集落入口の左手に江戸から61番目の●日出塩一里塚標識がある。塚は残っておらず柱だけが立つだけ。日出塩は立場で、「獣の皮」が名物だったという。さらに進むと、左手に「長泉院」があり、入口に庚申塔などがまとめて置いてある。  9:55

■日出塩〜桜沢
  国道と合流する手前左手に「御岳公園」という標柱が立っており、JRのガードをくぐって行くと●鳥居が立っている。この奥に「熊野神社」がある。無人で手入れされておらず、朽果てる感じがする。
 国道の手前の脇道を入り、すぐ国道に合流する。しばらく行って左手に見える道は、江戸初期の中山道出口で、塩尻から、牛首峠を経て来る街道であった。●「是より南 木曽路」の碑
 国道は左へカーブして行き、右手に見えるのが有名な「木曽路の碑」である。ここは、木曽路の北の入口であり、松本藩、尾張藩の境であった。碑はこの先の桜沢茶屋本陣百瀬家が昭和15年に建立したもの。  10:35

■桜沢〜若神子
 ここから先は国道でなく、向側にわずかに残るという旧道を行く。とても旧道とは思えないような、山側に入って行く登り道が見える。ちょっと国道をバックする形になって、上がって行くと畑があって、ぐるっと回っていて、国道に沿う形になる。熊が出そうなさびしい●山道であるけど、崖崩れ防止ネットがあるので遭遇する心配はないと安心はした。すぐ国道に合流するが、出口の所に祠に入った●「馬頭観音」や道祖神の石造があった。

 ●茶屋本陣
 国道と合流した所、すぐ右手に古い家が何軒か建つが、ここが立場で賑わったという「桜沢」で、茶屋本陣の跡がある。本陣は「木曽の碑」を建立した「百瀬家」で、連子格子を備えた屋敷と、本陣らしい立派な門と、「明治天皇櫻澤御小休所」の碑がある。
 やがて国道の●「片平橋」へやって来る。旧道は橋を渡らず右へ折れ、崖を下り、古い橋を渡って国道へ復帰するらしいが、下の方は民家の庭先で、歩けそうにないし、古橋もあると思えず、国道を直進することにした。 10:55

 国道は登坂車線になり、歩道の方も上がり道で、結構疲れた。片平付近で右手に旧道が残っていた。国道に出た右手高台に、「鶯着寺がある。民家風でお寺とは思えななかった。
 国道のすぐ右手高台に●若神子(わかみこ)一里塚跡がある。石垣の上にあって気がつきにく、塚は国道を造ったとき壊されたという。
 国道と分れて右へ曲って行き、「若神子」の集落へ入って行く。ここには古い家も残されていて、●「水場」も何カ所か見られる。きれいな清水で水分の補給に助かる。 11:10

■若神子〜贄川
 「若神子」の集落の終りの右手に「諏訪神社」があり、曲り角に「庚申塔」や「二十三夜塔」などが残っている。
 この先急坂を下り、再び「自然遊歩道の」標識に従い右手の旧道部分を「上がって行く。これからしばらくは国道の一段高い部分を歩くことになる。
 道は●山道の様な部分もあり、石仏群も見られる。
 しばらくすると展望が開け、左手下に●線路と国道が平行して続いている所に出る。旧道の方が相当高く、昔の道がなんでこんな所を通っているのか不思議な感じがする。「贄川駅」の手前、「JR贄川駅0.6キロ」と書かれた標識の所で国道に降りた。 11:20

 昔はこの地点で線路を横切って線路左手へ出ていたという、がもちろん線路で通れないので、国道を進んだ。 少し行くと●贄川駅が見えてくる。ここも無人駅のようで静かなものだった。駅前のおそば屋さんで、そばでもと思っていたら、奈良井宿で「お茶壺行列」に参加するとかで、閉店!。そういえば昨日から「木曽漆器祭り」で今日辺り人出が多いという。まだ奈良井は遠いので、行列には間に合うかどうか。いずれにせよ、またしてもお昼にありつけず、どこかでしのがないといけない。駅を通り越して、●線路をまたぐ「関所橋」を越えると「贄川宿」である。  11:45

 
31 洗馬宿へ
 
33 贄川宿へ